都市船整備員作業ページ

L:医師 = {

t:名称 = 医師(職業)

t:要点 = 白衣,メス

t:周辺環境 = 病院

L:名医 = {

t:名称 = 名医(職業)

t:要点 = ゴーグル,マスク,手術服

t:周辺環境 = 手術台

09/06/20:都市船整備員(職業):紅葉国

L:都市船整備員 = {

t:名称 = 都市船整備員(職業)

t:要点 = 潜水服,水中トーチ,命綱

t:周辺環境 = 水中

○先行絵

ページの上につけるのとかそんな絵。かけた時間は少ないですがあった方が良いかとか考えてました。

(クリックで原寸大)

ソフトテクノ的な絵。主に内部監視や制御・プログラム系整備員。

とりあえず、白衣の変化形のものを着せてます。肩布で級を判断とか。

ハード面。実際の維持・整備や外壁の修復、ソフトテクノからの報告を受けて緊急で駆けつける役の人。

デザイン的には高位ドラッガー名医の手術服の改造で、とりあえず羽織っておけばある程度の破片や電気は防げる仕様。

腰の袋には厚みのあるドライバーなど、黒い部分には薄い物(レーザーメスとか配線とか)を収納。ゴーグルはスプリンターヘッドセットの簡易版。

○潜水服(WDっぽいの)

ダイバースーツの頑丈かつ動きやすい物。

対刃、断熱。もう一枚上げる予定

#設定草案。朝霧さん作

#ちょっと指摘:南国人+医師+名医+都市船整備員という組み合わせになるので

#医療関係者が都市船整備員になるという経緯が必要かと思います(美弥)

#2009/10/22 設定文編集(朝霧)

#装備関係はまかせたっ>神室さん

#2009/11/01 設定文及びイラスト追加(神室)

#後は、朝霧さんの留学の設定を入れるのと、要点の病院とマスクですかね。

#一応、それ以外は入れているはず

・承前

都市船の竣工。

紅葉国では昔年の問題……海底都市の土地面積問題に決着をつけるため、都市船を開発した。

都市船の許容人口は二千万。およそ、現在の人口の倍以上ある大規模な居住空間である。

T14において海底都市は、抱える人口に対して敷地面積が限界を越えつつあった。これに加えて、ベビーラッシュの発生である。

都市船の即時運用は必須と言えた。

だが、都市船はその大規模さ故に、莫大な整備能力を必要としたのである。

そこで紅葉国では、都市船の運用のため都市船整備員を育成することになる。

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#医者から転向したシステム担当整備員(ソフトテクノ)

・雇用の観点から見た都市船整備員

都市船整備員。これらの人員は、都市船の開発時、大規模に雇用した人々か呼びかけられて集められる事になった。

元々都市船開発に用いた技術は、海底都市やファームで用いられている物と大部分が共通している。ノウハウを継承しようと言うのは当然の発想である。

しかし、それらの施設と都市船の整備員とで大きく異なることがある。

必要とされる、数である。

都市船は当時の紅葉国の全住民をそっくりそのまま収容できる大規模さである。その巨大さは、道楽者の放蕩息子が次々に金と酒をせびるがごとく、莫大な整備能力を要求した。

加えて、安全性の観点より常にある程度の規模の整備員を確保しておく必要があるため、公共事業として大規模な雇用が見込める一方で、通常ありえないほどの整備グループを組織する必要があった。

その中核には都市船開発にも関わった技術屋を据えるとしても、単純に数がいる。そのためのマニュアル整備と指揮系統の設計こそ先の臨時裁定システムをモデルケースに慎重に行われたが、雇用数そのものは、話が別である。

が、幸というべきか不幸と言うべきか。人は集まった。

紅葉国は長年観光主軸の経済構造だったが、長らく続く不況で国内には仕事を求める者が多かったのである。

大規模整備が行われる度に彼らを雇用し、整備をすることで、動員数は確保されることになる。

これは国に対してかなりの出費を強いたが、もとよりベビーラッシュを前に子供の住処が無いのは論外である。大抵のことはいいんじゃないと認める藩王も、こと子供に関しては丁重に保護した。大抵の国でもそうであるように、紅葉国でもまた、子供以上に優先されることはそうそう無い。

一方、都市船整備員には多くの医者も関わっている。これは大規模雇用と大規模な仕事の中にあって、専門のメディカルスタッフも必要であると検討されたためである。

これは職場環境の保持を目的としており、夢の剣事件後の事例にも倣って心理面での配慮と、労働環境の悪化を防止するための肉体面での配慮として医師または医療関係者が配置されることになった。

もともと医療国であり、古くから病院を持つ紅葉国には、これらの人材は豊富にあった。

これを受けて、都市船整備員は医者が兼任することも少なくなかった。

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#元々海底都市の点検をしていた家系の出の整備実務員(ハードテクノ)

・技術の観点から見た都市船整備員

都市船には、海底都市やファームで、培った様々な技術が転用されている。

空気清浄機ふうたくん2や、深海でも航行できる航行・管理システム。その巨体を深海で支える装甲などが、それである。

今回は、海底都市などの施設整備に支障を来さないレベルで、これらの整備要員を中核とした都市船整備員の組織が結成された。

これらに加えて、都市船の建造プロジェクトに参加し、機械工として従事した人々……の中から、さらに希望者を募って、作業者を集めた。

これら雇用情勢に伴い、民間では整備士の教育機関が設立された。ここで授業をうけ、後に政府主催の試験を受け、一次の学科、二次の実技試験に合格する事で都市船整備員になる……という流れができた。

いずれの流れにも、これまで海底都市やファームで培った知識、技術……が、大幅に貢献することになった。

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・都市船整備員試験

都市船整備員の技術者資格は、一種、二種、三種がある。

一種は、上級の整備員とされる。

都市船の整備、補修だけでなく、スレーブシップの設計までを行う技術が保証されるレベルである。

このため、一種の知識問題では都市船開発における根幹部分……全体の系としての補償や、都市開発知識、安全面に関する知識などかなり深いレベルのものが強うとされる。

実技においては、実際に課題を与えられ、スレーブシップの設計を行い、審査員の前でプレゼンをする、といった形式になる。

故に、一種を持つものはごく少数となっており、現在では初期の開発者である神室氏や朝霧氏、そもそもの意見提案氏である紅葉ルウシィ氏程度しか、この時点では資格保有者はいない。

これは技術進歩と人材育成の幅にあわせて徐々に修正されていく予定である。

二種は、通常の定期整備の他、緊急時のトラブル調査と応急処置などが行えるレベルを指す。

実運用上では二種免許保持者がもっとも強い権限を持つ。彼らは知識問題で都市船の運行に関する基礎知識の他、かなり深いレベルでの機構に関する知識が求められる。

実技試験では、シミュレーションとして口述によるトラブル対処の試験と、シミュレータにおける運用試験が行われる。

三種は、通常の都市船……スレーブシップ、マスタシップ双方の、定期整備を行えるレベルを指す。

ここでの知識問題では、都市船の基礎的な機器の知識や整備方法……他、安全管理技術に関する問題が出題される。

実技では、実際に定期点検時に整備対象とされている諸々の機器の予備を渡され、その場で整備することになる。

多くの者は三種として扱われ、大規模整備の際にはもっとも厚く固められた。

これらの整備試験、試験内容の確立にも、海底都市等で培った知識、技術が多く採用されている。

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・整備に用いる各種装置・装備

都市船は巨大建造物であるため、システムやハード面においても多くの整備が必要な部分が存在する。

そのため、整備に用いられる道具も多種多様となっている。

システム担当整備員(通称:ソフトテクノ)の主な道具は各々の担当区域の管理室端末及び情報処理ヘッドセットである。

管理システムから送られてくる大量の情報をチェックし分類する。異常があれば原因を調べ、ハード面であれば実務者へ回す。

システム異常やハッキングの場合は、それこそ彼らの"知識"が最大の道具となる。ヘッドセットを装着し、対応に当たることとなる。

また、端末故障等にも対応できる電気系統の専門家も多く、懐にレーザーメスや配線等の整備道具を持っていることがあるようだ。

動きやすいように白衣に似た軽く白い服を作業服とし、彼らのトレードマークともなっている。

一般的な整備行為と言われる機器の点検・修理を行うのは、整備実務員(通称:ハードテクノ)である。

彼らの得物は自らの整備道具、汎用小型端末、作業用ゴーグル、それに特殊外套である。

通常業務の定期点検に加え、ソフトテクノから送られてきた異常のチェックや緊急時の応急補修などが仕事内容である。

そのための仕事道具はもちろん、超小型のホロディスプレイが仕込まれた小型端末による位置確認とその内容が重要になってくる。

また、作業服は突然の事態にも着れるように上着の緑の長い外套と目を守るためのゴーグルのみが指定されており、

任意で呼吸器保護のためのコーティングマスクなどの様々なオプションを選択して身につけることになっている。

この外套、実際にスプリンター部隊が用いている布と同じく要所要所に特殊繊維が編み込まれており、さらに加工を施すことで

防刃・耐熱に加え疎水性も持つようになっている。また、彼らは医者でもあるため抗菌処理も施してあるという。さながら手術服である。

とはいえこれは笑いごとではなく、彼らも「都市船も自分たちの手術台の上の患者だ。失敗は出来ない」と言っており、真剣に取り組んでいるようである。

ハードテクノの一種として、船外整備員と呼ばれる大規模定期整備のみに存在する作業員もいる。

区分でいえば三種の担当員であり、都市船の定期浮上に伴い水深が浅いうちに水中部分の修理作業を行うのが彼らである。

活動に用いられる各種のツールは厳密に制度が定められており、規定水準を超えた物でなければ使用できない。

その基準は当然ながら潜水服にも適用されるし、水中トーチや命綱といった物にも硬度、強度の面で規定水準以上の物が義務づけられている。ただし物によっては規定を越えた物を使用してはならない場合もある。

これらのツールは定期的に検査する必要があるとされている。

この時、潜水服は紅葉国技族局が開発した潜水活動服を用いることになる。資料では無いが、これにフィンと呼ばれる水かきを装備する。

体温を一定に保つダイバースーツのようなものであるが、衝撃や裂傷等に対する耐久力や活動のしやすさは外套と同じく通常のものとは大違いである。

要部に装甲があったり、身体を固定するアンカーやバックパック、短距離通信装置等様々な機能が搭載されている。

また、深海部においてどうしても緊急整備が必要であったり、もしくは人手が著しく足りない場合は民生I=D"セーパット"を用いることになる。

http://kamuro.at.webry.info/200908/article_1.html T14の第一回I=Lショーに提出済み