食料生産地

定義

L:食糧生産地={

t:名称=食糧生産地(施設)

t:要点=食料,育成中の食料,生産地で働く国民

t:周辺環境=食糧倉庫,食糧生産に向いた地形

t:評価=なし

t:特殊={

*食糧生産地の施設カテゴリ = 藩国施設として扱う。

*毎ターン食料+15万tされる。

→次のアイドレス:・神殿(施設)・農業機械(施設)・食糧倉庫(施設)・猫神(にゃんにゃん共和国のみ)(職業)

HQ判定により毎ターン+20万tに (証拠記事

設定

無人海中農場

元々移民船に付属していたバイオファームを改良し海中に設置して1号農場としてから、紅葉国は国民の増加にあわせて同様の農場を建設してきた。

これが紅葉国の海中農場である。

これらの海中農場は基本無人であり、工業的に農作物、主に穀物を生産している。

無人であるのは、防虫防疫対策の他、農場内が二酸化炭素濃度を高めてあるため、人が作業するのに適さないためである。

収穫は、機械を使って自動的に行われる。

収穫された作物は、農場と海中都市とを結ぶチューブトレインに乗せられ、運び出される。

作物を都市で下ろしたチューブトレインは、そこで肥料、二酸化炭素を積み再び農場に戻る。

海上のメガフロート農場

メガフロートとは、直方体状の浮遊ブロックを幾つもつなげて建造する、人工の巨大な浮き島である。

紅葉国では、こうしたメガフロートを幾つも建造し、海上の農場として利用している。

全長500m幅50m、面積2.5ヘクタール。これが、農業用メガフロート1基の標準的なサイズである。

フロートの上は基本透明なドームに覆われている。

ドームは、透過する光線を自由に選択できる特殊な素材で出来ており、それによってドーム内の日照や温度を調節し、出荷時期の調節も行われる。

農業用水は、雨水を貯めたものと海水をろ過したものを併用して使用する。深海から海洋深層水を引き、それを使う農場も存在する。

無人の海中農場と違い、メガフロート農場では多くの人が働いている。ドームごとに気候の違う人工農地で、多品種の農作物、主に野菜や果物を、細やかに栽培するためである。

ここで栽培風景を一部紹介する。

こちらのメガフロート農場では、現在トマトの栽培が行われている。

透明なドーム内にトマトが木が整列している。ドーム内には列の向こう側とこちら側で明暗に差があり、それに伴いトマトの育成状況も変わっているようだ。

収穫している人がいるので、ちょっと話を聞いてみよう。

リポーター(以下:リ):ドーム内で育成状況に差があるようですが?

「ええ、この細長い農地の場所によって、光を調節して育成状況に差をつけているんです」

リ:それは何故ですか?

「一度に作っても食べきれないでしょ? 消費状況を見ながら必要な分を必要なだけ出荷するためです」

リ:なるほど。

「今は、この区画が丁度収穫時期です。おひとつ如何ですか?」

リ:ありがとうございます。では遠慮なく。(カプ)おっこれは甘いですね。

「そうでしょう。水遣りに工夫がいるんですよ。トマトは水をあげ過ぎると味がぼけちゃうんです。水を吸うのを苦労させてあげると、こうして甘くなるんですよ」

リ:そうでしたか。勉強になりました。

このように、多くのノウハウと、細やかな気遣いをもって、このメガフロートでは農作物が生産されている。

フロートに付随している建物は管理錬。倉庫や宿泊施設も兼ねる。また、映像では陰に隠れて見えないが、裏手には船着場もあり、作物の搬出が行われる。

島の上の農場。

農地のほとんどが海中、海上にある紅葉国だが、一部の農地は島の地面の上にも存在する。

ただし、島の僅かな平地はほとんどが住居となっているため、農地は島の急峻な斜面を利用している。

島の上にある農場は、例外なく高級ブランド農作物を生産する農園である。

そのほとんどは入植当初、バイオファームでまかないきれない食糧の生産を、まずは地上で始めて以来の長い歴史を誇る。

斜面ではあるが、日照の良い優良な土地を厳選して使用しており、長い歴史と高い職業意識によって、大変優良な農産物を小量生産している。

現在は、自然環境保護法により、新たな地上での農地開発は禁止されいる。

島の上の農場2 ――あるバナナ農園の一幕――

「オヤジどうだ」

農作業着に身を包み肌を健康的な小麦色に焼いた青年が、嬉しそうにバナナの房を持ち上げる。

今日は、彼が一から育てたバナナの収穫の日であった。

彼の父親は、そこから1本もぎ取ると、皮のままかじりついた。

しばしかみ締める。それを固唾を呑んで見守る息子。

「まだまだだな」

しばらく待って出された言葉は、自分の未熟を継げる言葉だった。

肩を落す息子。

それを見て、彼の父は、背を向けながら、こう続けた。

「だが、ウチの食卓には上げていい」

それを聞いて息子はパッと顔を輝かせる。

「ふん、勘違いするな。もったいないからだ」

だが、息子は知っていた。自分の父親は、消して自分の納得できないものを食卓に上げない事を。

自分が育てたバナナの1本を持って仕事に戻る父の背を見ながら、次こそは、売りに出して良いと父に言われるものを作ると決心する息子だった。

漁業

紅葉国で水揚げされる海産物のほとんどは、定置網、刺し網漁で漁獲されるものである。

海底の環境を傷つける、底引き網、地引網は、入植当初から禁止されている。

使われる網は、目の荒いものが使われており、まだ十分に育っていない魚を傷つけないように配慮されている。

漁獲量は厳重に管理されており、乱獲による海洋資源の枯渇が起こらないように配慮されている。

倉庫

食料は、生産しただけではその場で腐るだけである。

一旦集積し、必要な場所に必要な量を送る必要がある。

そのために、島の各所、海中都市、空港といった要所に、貯蔵倉庫と集配センターが設けられている。

島にある食糧倉庫は、外見は木造の高床式倉庫だが、その中身は冷凍、低温保存庫を備えた、実に近代的なものである。

観光客に配慮し、外見はその周りの建物と違和感がないようにしているためである。