クローン技術・国内医療について

●紅葉国におけるクローン技術の扱い

紅葉国は他の国と同じく「医療用の部分クローン」に限り、クローン技術を使用することを推奨します。

医療分野において移植用臓器や再生医療の観点から見るに、他者の臓器などを使うよりもクローン技術による自己の臓器の複製を使うことについては

医師・患者双方にとって歓迎することであると共に、違法な臓器売買業者が存在する場合に対する規制及びそれら組織による被害者の局限につながる為です。

合法的な臓器移植であった場合でも、それらの保存・管理及びドナー状況、さらには経済的な面から見ても「医療用の部分クローン」は使用するにあたり、細かい問題はあるとしても効果は高く、上記の安全問題・経済問題などの様々な判断からこれを推奨しています。

また昨今治癒師が世界に与える影響も無視出来なくなってきており、これらの通常医療技術も必須となってきております。どうかご協力をお願いいたします。

国としてはクローン技術による生命倫理や人権の阻害などが起こらぬように倫理観などの面を研究・相談し、セミナーなどを開く予定です。

●クローン技術に対する規制

紅葉国内において、国が奨励する「医療用の部分クローン」以外のクローン技術の使用を禁止します。

クローン技術の悪用は非常に悪影響が強く、様々な混乱を引き起こす可能性が高いためです。

 

その他、医療用途にて部分クローンを作成する際に、強化クローンなどの改良を行なうことを禁止します。

上記の禁止とは、製造・販売・使用等全てを含めた上での禁止であり、国内だけではなく、他国からの買い付け及び販売なども強く禁止します。

これらを守る限りにおいてのクローン技術による医療発展は歓迎することであり、これに協力する医療機関には国からの支援を送ることとします。

また、これらの管理・追跡のために、部分クローンの製造・使用などは届出を行なうことを義務付けます。

こちらについては、不正を防ぐ為に抜き打ち監査等も行います。ご協力のほど、お願いします。

●クローン技術の悪用に対する罰則

藩国が奨励する「医療用の部分クローン」以外のクローン技術の使用が確認された場合、これらを厳罰に処します。

全身クローンや強化クローン等は人権・生命倫理を著しく犯す行為であり、違法です。

これらは確認され次第、研究者・作成者を厳罰に処すとします。

罰則の度合いは発覚した使用法等で変わりますが、最低でも高額の罰則金もしくは10年以上の懲役。重度の違反では終身刑もありえます。

なお、これらについては詳しく検査し、故意か、未必の故意か等で温情を認めます。

これらは共和国加盟国で決定していることです。

また、この罰則は既に誕生してしまったクローン人や、自らの意思を問わず処置を施された人を処罰するものではありません。

それらのうち、クローン人については遺伝情報の登録の呼びかけの後、所定の義務教育をうけることで基本的人権などを改めて認め、名前の改名や頭髪の染色、または美容整形などアイデンティティ確立をしていただいた上で通常の生活を送っていただく予定です。

ただし、呼びかけに応じないクローン人や、そもそも違反である技術を使った上で作られたクローン人、もしくは規制後に製作されたクローン人は取締りの対象となり、再教育プログラムと義務教育の徹底の後、全てが終了した時点で人権その他を認めるとします。

自らの意志を問わず、再生医療時に欠損部分を強化クローンにて行なわれた人に関しては、同意の上での通常クローンによる処置を行います。

このとき、同意を得られない場合は各種説明の上、暫くの間監査が着くこととなります。こちらのほうのご協力もよろしくお願いします。

最後に、これらの罰則はクローン人の存在を認めないわけではなく、あくまで悪用を防ぐ為と言うことをご理解下さい。

●蘇生禁止と、それに伴う大幅な治癒師アイドレス着用制限について

今、NW全体で蘇生は禁止されています。これは蘇生が世界崩壊につながるための緊急措置です。

この事態を受け止め、紅葉国ではアイドレスの制限を行います。制限されるのは高位南国人以外の治癒師の着用になります。

治癒師は強力なアイドレスであり、数々の場面で活躍してきましたが、現在では「人体の一部から全身を蘇生する」というようなことも可能になっています。これが上記の蘇生禁止に抵触することを鑑みて、世界的影響の観点から、高位南国人以外の治癒師を着用することを禁止する措置を行います。

ただし、従来の名医アイドレスは禁止しておりません。今回の制限に抵触する方々は、是非、こちらへの着替えをお願いします。また、蘇生禁止やアイドレス制限に伴う収入の減少が見込まれるため、これに対し、藩国からの支援を行います。具体的には名医の大量雇用によって解消する予定です。これにはFEGから送られてくるODAが適用されます。

また、この法律はNW共和国大統領と藩王会議の2/3以上の承認を得なければ変更できない、とさせていただきます。これは先にも申し上げました通り、蘇生に関わる問題が共和国、ひいてはNW全体にかかわるためです。

この法を犯した場合、最低でも高額の罰則金もしくは10年以上の懲役。重度の違反では終身刑もありえます。

まとめると以下のようになります。

1.治癒師アイドレスは高位南国人以外の着用を禁止する。大地の民に付属する治癒師は完全禁止。完全猫士の着用も同様である。 #現在、病院配置の猫士は名医を着用しております

2.蘇生は心肺蘇生法や手術等、通常技術で行うこと。治癒師の力や明らかに普通ではない技術での蘇生は禁止する。

3.名医アイドレス着用者は補助金やこれからの政策による大量雇用によって解消予定。ODA投入予定。

4.治癒師アイドレス着用制限に関する法律は共和国大統領と藩王会議の2/3以上の承認を得なければ変更できない

以上、クローン及び医療に関しての告知を終わります。

突然の発表、誠に申し訳ありませんが、関係者の皆様はご協力をお願いいたします。

紅葉国藩王 紅葉ルウシィ

紅葉国摂政 神室想真