EV143”幸せってなんだっけ” ~発表資料~
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―目覚め~朝―
紅葉国は南国で、だから朝は涼しいとは言っても、明るくなる頃にはすっかり目が覚めます。
海底都市は環境が外と同じなので、朝になれば明るくなり、昼になれば熱くなり、夜になれば涼しくなります。
だから、たいていの人は朝日が昇ってしばらくすると起き出します。春名さんも、そんな一人でした。
で、寝癖がどっかんだったことに慌てたりしつつ。ひとまず落ち着くと、朝食です。
オレンジ、パイナップル、キウイ、バナナ。冷蔵庫で冷やされたフルーツが国での一般的な食事になります。
朝は抜く人もいますが、これはこれで、朝の食事も立派な楽しみなのでした。
――今日は休日。いつもより一時間の朝寝坊に幸せをかみしめつつ、まずはちょっとした買い出しに。
―朝~昼―
市場はすごい人だかり。立ち並ぶ店々、道に張り出した屋台、それらを取り囲む人々の隙間を縫うようにして道が延びています。
とはいっても、海底都市はどこもこんな様子で。賑やかとも騒がしいともつかない場所を歩いて行きます。
都市船の開発も着手されたそうで、そうなるとのこの騒がしさが懐かしくなる日が来たりする……のかもしれません。
さて。そんな中。市場でちょっと買い物です。
午後のために、まずはフルーツ、カレーの材料。フルーツは持っていく用と、間食用です。どちらも慣れた行きつけの店で。顔見知りの店員から買いました。
―――誤解を招かないように説明すると、これはその、食欲が有り余っているというわけではなく。
紅葉国は暑い南国で、だから一度にたくさん食べるのではなくて、水分補給もかねてちょくちょく食べるのです。
だからフルーツも寿実していて、果物好きはのどが渇くと代わる代わるいろんなフルーツを食べたりします。
だ・か・ら。間食といってもそういう意味ではありません。なのでこのフルーツのシャーベットを食べてしまうのも普通なのです。
買い出しして疲れましたので。
こほん。それはともかく。
買い物が何とか終わって、ふと先を見てみれば、イカ焼きの屋台、ではなく。花屋がありました。
そういえば。花を買っていっても喜んでくれるかな、と思いつつ。
そこでちょっと綺麗な花束があったので、なんとなく、衝動買いしてしまいました。
ちょっと手荷物の量を考えるべきだったかもしれません。
ここから孤児院までの道のりは、何しろ、そこそこあるのですから。
―昼~昼下がり―
さて、行き先は孤児院です。が、今は海底都市になります。避難措置が執られているからのようです。
大神殿区画に行けば、ぎゅうぎゅう詰めの市場からも一段落、少しだけ開けた土地に出ます。
そこには避難してきた孤児達がいて、彼らが木陰で地面にぺたんと座っていたところ、駄目だーといってトランプをばらまいた子が春名さんに気づきました。
すっげぇ荷物、といいながら近づいていって、みんなで荷物を運んで。
「今日は何すんの?」
という問いに、
「今日はなんとカレーなんですよ」
と答えたり。
おおーとあがる喚声の中、食材を冷蔵庫に、花を花瓶にさして神殿区画の子供達の住む場所に置くと、みんなで遊びに行きました。
「なあな。今日はカレーの肉な? 肉!」
「え、ええっ!?」
「あ。じゃあ私じゃがいも!」
「おま、いもばっかじゃん」
「うっさい!」
「ええー。ま、まさかまたー!?」
慌てた頃にはすでに遅く。子供達に引っ張られていって木陰に座り込むと、みんなでトランプをめくり始めました。
――勝負は真剣に。今日の夕食の材料をかけての真剣勝負。子供達はにっこにこ。かもとねぎと鍋が一緒くたとばかりに超笑顔。
「……ふ、フルーツは渡しませんっ!」
言って、カードを引く。
喚声とともに夕方まで、しゃかりきになって遊んでいると、瞬きのように時間が過ぎて。
きっと明日、疲れているんだろうなぁ、と思いつつも。どうしても、笑みを隠せなくなってしまいました。
……でも。やっぱり。お肉も食べたかったなあって、思うのです……。
―夕方~夜―
それはそれとして。夕食です。
みんなでカレー作り。皮をむいたり野菜を切ったり肉をいれたり御飯を炊いたり。
市場の喧噪に勝るとも劣らない賑やかさの中、みんなで作ったカレーは食べきれないほどありました。
……重たかったからなぁ、なんて思いつつ。自分のスープと御飯だけカレーを見つめてしょんもりします。
でも。テーブルを見回せば、きらきらとした笑顔。
―――ま、いいか。
「い、いただきまーす!」
でも、どこか悔しさをぬぐえない声でそういうと。
みんな、いただきまーすと言って、こっちに近づいてきました。
あれ?
と思っている内に、みんなのお皿から次々に。じゃがいも、にんじん、お肉と集まってきます。
「え、ええ?」
「あ、ずりー。肉は僕があげるんだ!」
「じゃがいもあげるねー」
「じゃあ僕はにんじん」
「ぬ、ぬけめねー!」
そしていつの間にか。食べきれるのかしらと心配になるほどいっぱいに。
「ねーちゃん、いつもありがとな!」
「休みの日以外も来ればいいのに」
「無理言っちゃめー」
「めー」
けたけた笑いながら、食卓は作る時よりもずっと賑やかに。
「ありがとうございます!」
そう言って、みんなで食べた食事はとても美味しいものでした。
荷物を運ぶのが大変だったり。トランプで負けたりもしたけれど。
美味しなカレーも、みんなと遊んで楽しんだりすることもあって。
きっと。こういった事が幸せなんだな、と。
――――その日の終わりに。
カレーの味を思い出しながら、そう思いました。
EV143
t:シナリオルート={
t:第1幕={
t:起承転結=起
t:時間帯=朝
t:記述内容=何をしたか
t:意図=日常生活の描写
t:具体化={春名さんが起きる。ねぐせどっかん。それとなく気温とかの説明もいれる。朝食はオレンジ、パイナップル、キウイ、バナナ。}
}
t:第2幕={
t:起承転結=承
t:時間帯=朝~昼
t:記述内容=第1幕の後何をしていたか,および感想
t:意図=平凡な幸せの描写
t:具体化={市場にでかけておやつ食べつつ孤児院へもってくもののお買い物、とか書いてましたね}
}
t:第3幕={
t:起承転結=転
t:時間帯=昼~昼下がり
t:記述内容=第2幕の後何をしていたか,および感想。ちょっと笑いをとれると嬉しい
t:意図=平凡な幸せの描写と日常
t:具体化={孤児院へ,子供達とのふれあい,希望募集}
}
t:第4幕={
t:起承転結=結
t:時間帯=夕方
t:記述内容=帰宅後、一日の感想
t:意図=平凡な幸せの完成
t:具体化={}
}
}
http://homepage3.nifty.com/moon-moon/idress/tool/montakun3.html
1:25:2:30:1:0:1:0:0:0:0
/食生活
朝:人によってたっぷりだったり少量だったりばらばら。フルーツは確実につける。
むしろフルーツだけだったりフルーツジュースな人まで
昼:気候の関係で外食の人多し
詳しい内容はこれに関しては決まってないぞー
少なめに食べて、晩ご飯との間にもう一食いれる人もいる(暑さバテ対策)
夜:他2食はあっさりめのものを食べる人が多い
この時間のみ、味付けの濃いものや熱いものをよく食べる
(暑いので食べたくないともいう)
ゆっくり時間かけて食べる人が多い
/市場
市場は商店もかねて区画にまとまって店を構えててここに行けばたいていのものは手に入る。
例に漏れずすごい密度。
まあ、肩寄せ合って暮らしてるのが今の紅葉国なんで行きつけの店はまあ、顔見知り。
んで、市場の区画には屋台も出ててる。
行きつけの店とかはほとんど顔見知り。
肩寄せ合って暮らしてるんです。
少し離れて飲食店という風に並んでます。
市場は総合マーケットなので食い物以外も売ってます。
おやつはまあ屋台巡りとして
孤児院に買っていくものってなんだ
>花とフルーツ?
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