紅葉国海底鉄道

L:共和国環状線 = {

t:名称 = 共和国環状線(施設)

t:要点 = ニャンニャンマーク,ライナー,駅

t:周辺環境 = 共和国

t:評価 = 装甲10

t:特殊 = {

*共和国環状線の施設カテゴリ = 国家施設として扱う。

*共和国環状線の位置づけ = 輸送施設として扱う。

*共和国環状線の特殊 = にゃんにゃん共和国に所属する各国は、毎ターン輸送フェイズに合計で最大100万tまでの輸送を、同じ共和国の他の国へ行うことが出来る。

輸送対象は合計100万tの範囲であれば複数の国を対象に出来る。なお、兵器類の輸送は出来ない。

*共和国環状線に参加する国は税収が+5%する。

t:→次のアイドレス = 共和国軌道エスカレータ(施設),政府特別列車(施設),共和国鉄道警備隊(組織),共和国鉄道警備娘(ACE)

L:駅ビル(紅葉国) = {

t:名称 = 駅ビル(紅葉国)(施設)

t:要点 = 猫,駅ビル,水中

t:周辺環境 = 共和国環状線

t:評価 = なし

t:特殊 = {

*駅ビルの施設カテゴリ = 国家施設として扱う。

*駅ビルの位置づけ = 輸送施設として扱う。

*駅ビルの特殊 = 共和国環状線に参加することを示す。

*駅ビルの特殊2 = 他国でなにかあれば大神殿に緊急輸送することが出来る。

t:→次のアイドレス = 巡礼者の急増(強制イベント),黒オーマの撤退(強制イベント)

路線位置概要

共和国環状線計画。

この計画は共和国内の輸送問題を一挙に解決する秘策である。

国のほとんどが海である紅葉国は諸手をあげて参加することを決定した。

国内の工業製品や農産物の流通は今まで潜水艇及び船で運んで少量ずつ運んでいたものが

安価で早く大量に他藩国へ運べることによる経済活性化。

また最近オープンした観光ドーム及びオープン予定のリゾートホテルの活性化につながると踏んだからである。

かねてからの政策であった雇用対策や物資取引簡易化などの解決法や患者のスムーズな受け入れにもなるため、この計画にかなりの力を入れることとなった。

 

路線図は上記のようになっている。リンクゲートから全て海中に沈んでおり、海底鉄道となる。

環状線につなぐために藩国を横断するように線路が引かれており、駅は首都メープルと観光ドーム。

また、物資輸送用の路線として農場群、工場群を通る分岐線が引かれている。

環状線の方はほぼ直線で構成されており、利便性や乗り心地を最優先としている。

浸水などの不慮の事故への対策のために一定距離ごとに隔壁が用意されていたり、管理システムが用意されていたりと

安全面の確保も重要視されている。

海底鉄道

さて、車両についてである。

まず共和国環状線に参加するにあたって紅葉国は他国に乗り入れる車両の開発を放棄した。

他の国の車両の方が長距離における質や速さなどの総合面で優れているだろう、という意見からである。

このため、共和国共通規格の路線を採用しており乗り入れも速やかに行えるようにしている。

#ただし安全確保のため他の国の車両にもキノウツンメイド警備隊及び喫茶車両を入れることを条件としています。

環状線を一周する車両は諦めることとしたが、そのかわり質を重視した観光車両を開発することとした。

揺れず、酔わず、静か、のみを重視して開発した車両は、技術をひたすらにつぎ込み完成された。

先頭車は流石に海中走行やその他計器を詰め込み過ぎたため最先端の技術を取り入れた近代的のみ、といった感じになったが

客車の方は木材の落ち着いた雰囲気を基調としつつ、窓を広く取り天井部を透過して景色を楽しめるものとした。

天井部は開閉が出来日差しがきつい国でも運用できるようになっている。

この車両は主に紅葉国、及び希望する藩国間で運用されることが決定している。

またキノウツンによる喫茶車両も1両配備されることになっている。

試運転日

本日は、観光車両の試運転日であった。

まだ環状線を使うわけにはいかないため、走るのは国内用分岐路線である。

「こちらが、観光車両になります」

まだ駅にいるため、天井部は閉じたままとなっている。

「こちらは、駅を出ると開けられることになります。

日差しなどで一定以上の明るさとなった場合は、事故防止のため閉じてしまいますが

走行中は、基本的に開けたままをお勧めします。

トンネルなど、景色を楽しむには向かない場所については

自動で閉じるよう、プログラミングも可能となっております」

説明員が話した通り、駅を出るとすぐに天井部が開いた。

紅葉国の路線は海中ばかりであるため、他国とは異なる景色が楽しめる。

「運がよければ、めずらしい魚を見ることも可能かもしれません」

見学にきた猫たちは、ついついおいしそうな魚を探しては、よだれをたらしそうになっていた。

環状線の開通後も、よく見られる光景になるであろう。

「また、喫茶車両も導入されています。

今日は特別に、キノウツン藩国より実際に働く方々にいらしてもらいました」

喫茶車両へのドアを開けたその途端

「「おかえりなさいませー!」」

猫たちは、ぽかんとしていた。

一面のメイドさん(キノウツンのメイドさんたちです)に慣れている猫は少ないようだった……

「い、いえ。おかまいなくですにゃ」

「ここはどういう車両なんですにゃー(@@」

いつか慣れる日はくるのだろうか。

あまり慣れすぎても問題な気はするが。

もう一種の車両は緊急救護車両である。難民問題での各藩国の大量の怪我人の対処で大量の患者を受け入れた紅葉国の一つの答えである。

共和国全土に環状線が通るという事で、どこの藩国で被害が起きても迅速に救護に行けるよう考え出された車両である。

要するに救急車の電車版であるが、線路の周囲に土地があるところで横に展開することができ

仮設病院や救護所として機能することが出来る。

車両には救護車両、手術車両、滅菌車両、衛星補給車両などで構成されておりどこででも治療を行えるようになっている。

猫士たちの風景

「本日は緊急救護車両の見学にきました、市民病院配属の猫士3人ですにゃ」

「「よろしくお願いしますにゃ」」

そろっておじぎをする。

愛らしいばかりでなく、彼らもまた優秀な名医であり治癒師なのだ。

「さっそくですが、救護車両を見せてもらえるかにゃ?」

すでに横展開済の救護車両の中に入っていく。

添え付けの、また状況次第では収納可能となっているベッドを確認しては

彼らの作業に問題ないかを確認していく。

「ベッドが少し高いですにゃ…あ、ここで調整可能ですにゃ?」

「医療器具は、こちらの棚に並べるってことでいいですにゃ」

「患者を運ぶ際に邪魔に…ならないかにゃ?」

「ちょっと試してみますにゃ」

用意されていた担架を持ってきて、実際に確認する。

「あとは、車両使用時に納入する機材の確認ですにゃ」

同様に、手術車両などの車両も逐一確認していく。

「今日はありがとうございますにゃ」

「おおむね問題なしだと思いますにゃ、ただしうちの国においてなので

各国に本日のレポートを送付して、さらに改善点を探すといいですにゃ」

「環状線が正式開通しましたら

希望する国では、緊急訓練もさせてほしいですにゃ」

「レールの上だけとはいえ、移動可能な病院というのは大切ですからにゃ」

「病院への移動中に、緊急医療ができることの重要さは身にしみてますにゃ…」

少し悲しげな声になる。

「だからこそ、この車両の重要性はみなさんにわかってほしいですにゃ」

「「「みんな、がんばるにゃー!」」」

海底都市"メープル"駅

こちらは海底都市メープルに建設された駅である。

メープル外壁に新区画を増築した場所に作られ、一般的な駅となっている。

入口は1階とエスカレーターで上がったところにある。上からはマジックミラーのようになった場所から車両を見ることができる。

デパートや土産物屋などと一体化した作りとなっており、雇用の増大を目指している。

輸送管理機関もビルの中にあり何がどの程度出て行ったか入ってきたかなども調査している。

また、市民病院・大神殿には大通りを直進するだけでたどり着く事ができ、

他藩国からの急患の受け入れを素早く行えるように配置されている。

メープル駅前の会話

「急な話だった割には、なかなか狙った配置にしたわね」

完成間近のメープル駅を正面に見ながら、藩王紅葉ルウシィは考えこんでいた。

「はい、お嬢様。

もとより大神殿および市民病院とは

国内の交通のことを考えて、駅の設置ができないかと話をしておりました故」

家令のアルバートが答える。

今回の共和国環状線は、実にいいタイミングでもちかけられた提案だったのだ。

「まあいいわ。

大観光地やリゾートホテルの需要も、いい感じに見込めそうだし。

なにより雇用問題が、かなりな部分まで片付くことになった」

「さようでございますな」

多額の罰金に対する補填のためとはいえ

観光部分へ予算(とイグドラシル枠)を一気に傾けたのは、かなりのギャンブルだった。

果たしてどれほどの需要があるのか。

藩国外からもかなりの観光客がいないことには、必要な客数はのぞめない状況だったはずの状況。

それが、ここまで好転する事態になるとは。

「お嬢様の読みが、今回も当たった。

それだけのことでございます」

「うーん、読みというより滅亡回避のはずだったのだけどね」

施設の手配を一手に引き受けた神室のことを思い出す。

観光地の増強、大観光地とするエリアについての一からの手配。

そして今回の海底鉄道についての提案から、現在に至るまでの働き。

新摂政となってからは、動きのとれない藩王の代わりにかなりの部分をまかせることになっていた。

「ボーナスはずまないと」

「さようでございますな」

「いっそ、駅前に銅像作る? ハンマー抱えた姿で」

「それは…ご本人に確認してからがよろしいかと」

ちょっとがっかりするルウシィ。

「いいと思うんだけど」

物資集積所

裏手には貨物車両用のホームと物資集積所、及び潜水艇停泊所が建設されている。

輸送されてきたものを各ドームに運搬したり逆に輸送したい物を運んだりすることを目的としている。

メープルは紅葉国のほぼ中央に位置するため、輸送にも色々と便利なのである。

観光ドーム駅

左:駅ホーム内 右:正面図

こちらは観光ドームに建設された駅である。

ほとんどの機能はドーム内施設で済むため、車両の発着機能やデザインを重視されている。

観光車両と合わせるため、木材石材をイメージさせる落ち着いた色調で構成されており、

また待ち合わせなどに便利なようにホームが広めに作られている。

裏のビルでは旅行客への荷物管理やガイド斡旋などを行っており、気軽に利用することが出来る。